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派遣社員の無期化についてメリットデメリットを考える

派遣社員です。先日派遣会社から、無期化の権利を取得したことを伝えられました。

ただ、何のことかよくわかりません。

どういう制度で、どういうメリットやデメリットがあるのでしょうか?」

 

派遣社員の期間に関する問題については派遣法の3年の抵触日の問題と、労働契約法の5年の無期化の問題がありますが、今回は無期化の問題を取り上げたいと思います。 

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無期転換とは

無期転換とは厚生労働省のHPによると、

「無期転換ルールは、同一の使用者(企業)との間で、有期労働契約が5年を超えて反復更新された場合、有期契約労働者(契約社員、パートタイマー、アルバイトなど)からの申込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換されるルールのことです。」

と説明されています。つまり、一年ごとや半年ごとの期間で契約をしていた方が、同じ会社に勤めて5年たつと、期間ごとの契約でなく、ずっとその会社に勤められる(現実的には定年まで)ようになる、というルールのことです。

具体的には、5年たつと無期転換権という権利がもらえるので、それを使うことができる、ということになります。派遣社員の場合は、所属している派遣会社の社員になるということになりますね。

muki.mhlw.go.jp

 

メリットは?

有期の労働者にとっては、期間ごとに契約の心配をしなくてすむという不安がなくなるのが一番だと思います。派遣社員の場合は無期化になると今の派遣先での抵触日がなくなることになるので、ずっと同じ派遣先で働くこともできる可能性が生まれます。

また、無期化になると派遣会社の社員になりますので、派遣されていない期間でも一定の給与が保証(6割程度)されます。これまで派遣期間と派遣期間の間は無給だったことを考えると、これは大きなメリットと考えられます。

また、これは派遣会社によりますが、給与も現状とほぼ同レベルが支給されます。ただし、これまで時給で支払われていた給与が社員になることでその会社の賃金体系の給与になるため、同レベルといっても内訳が変更になる点は注意が必要です。

 

デメリットは?

派遣会社にずっと雇用される安心感はありますが、一般の正社員同様に異動の対象となる可能性が挙げられます。つまりこの場合は派遣先の変更がありえるということです。

正社員の場合、会社からの転勤命令を断ると懲戒になる可能性がありますが、所属会社からの指示による派遣先の変更も断ると、無期化の停止や退職の対象となる可能性がありますのでご注意ください。

また、派遣先に就業していない期間について給与が6割ほど保証されるのは労働者にとってはメリットですが、派遣会社にとっては大きなリスクです。その為、一定以上の空き期間が有る場合は自動で退職になるなどのルールを定めている派遣会社もありますのでご注意ください。

 

選択のポイント

以上みてきたようにメリットやデメリットはあるものの、それをどうとらえるかはその方自身です。派遣先の変更が苦にならない方もいればそうでない方もいらっしゃるでしょうし、そもそもスキルや経験に自信があって、無期化しなくても派遣期間が途切れることはないという方は無期化の権利を行使する意味は少ないかもしれません。

逆に、自分に自信がなく派遣期間の空白が大きくなることを恐れ、無期化を選択したとしても、思わぬ職場に異動になったりすることもあるかもしれません。

いずれにせよ、今のところどの人にとってもハッピーな正解はないというのが実情と思われますので、ご自身で制度や各社の仕組みをよく調べたうえで納得できるご判断をしていただくのが良いのではと思われます。